開館30周年記念展
版画の銀河鉄道 −名品連作初公開−

2006年2月2日(木)〜3月31日(金)
毎週水曜日休館



版画の銀河鉄道 ピカソ・ルオー・ミロ・フォートリエ



 版画は1点1点作られますが、ある複数で作られることもあり、それを「連作」”set”あるいは”suit”と英語では言います。鉄道では列車、すなわち”train”です。
それを宇宙的な視野で捉えたのが、宮澤賢治の「銀河鉄道」でした。
ご存じのように、「銀河」”milky way”は、全天を取り巻く帯状の数百億個の恒星群で、「天の川」と呼ばれています。版画の連作は、数点から数十点に及びますが、時には、100点あるいはそれを超えることもあります。それらは、初めから何らかのテーマに基づいて制作され、また完成時にそれが付されることもあります。
そのテーマは、神話、宗教、文学、音楽作品から取られることが多いのです。作品は個々に見ることもできますが、全体を一つのまとまり、ないしは、つながりにおいて見るのが、作者の意図にかなって最善であります。
とはいえ、現実には、ばらばらに販売され、散在するケースが少なくないので、全体を1箇所でみることは難しいのです。幸いにして、当館には、この種の連作が完全な形で幾多収蔵されていますので、この機会に、その主要な名作を、ほとんど初めて公開することといたしました。
版画は、その作品のサイズでこそ小さいのですが、表現においては意外に大きい宇宙であります。銀河系内の星雲には、惑星状、無定形、暗黒と幾つかの違いがあり、オリオンの大星雲もあります。
そこに広がるそれぞれの特色と楽しさを、私たちの銀河鉄道に乗って、大いに満喫していただければ幸いです。

●出品作家
ピカソ、ミロ、ルオー、フォートリエ、バーバラ・ヘップワース、ガストン・プチ、猪熊弦一郎、難波田龍起、岡本信治郎、池田満寿夫、谷川晃一、野田哲也、難波田史男

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