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仕事紹介

路面の調査から施工、舗装の材料開発まで、道づくりをトータルにサポートするニチレキでは、様々な職種が関わりあうことで付加価値の高い仕事を生み出しています。ここでは、道づくりのプロセスの一例と、そこに携わる職種の役割をご紹介します。

事業プロセス

  1. 1担当者からの依頼

    役所担当者から、市内の道路が破損しているので補修してほしいと住民から要望・苦情を受けていると相談された。事務所へ戻り、技術スタッフと調査コンサルスタッフと打合せを行い、まずは市内の道路を調査し、現状を把握してから判断した方が良いという結果になる。役所担当者へ、限られた予算の中で適切な補修を行うためにも、まずは調査を行った上で補修の優先順位を付けることで、住民の理解が得られやすいのではないかという提案を行った。

  2. 2役所へのソリューションビジネスを展開

    国や地方自治体にとって、調査予算も貴重な税金の一部。効率的な調査手法を提案した。また、調査結果も一目でわかるように図面で見られるような成果品とすることとした。
    その後、市内道路の調査業務の依頼が正式に決まり、受注に至る。

  3. 3点検・診断の実施ーコンサルタントを駆使ー

    市内の道路状況について、測定車を使うことによって、効率的に調査を実施。破損度合や画像により客観的な評価を行うことができた。従来のような人海戦術では多大な時間を要したが、測定車を使うことによって測定にかかる時間を1/3に短縮することができ、役所担当者からも感謝された。
    調査結果を示す資料では、破損度合に応じた色表示を用いて地図を作成することで、優先順位を表現することができた。役所担当者からも分りやすいと評価を受ける。

  4. 4点検・診断結果のフィードバック

    役所内かつ住民の同意を得るためにも、この調査結果に基づいて、破損順位や利用頻度に応じた優先度を設定、提案した。役所内で検討してもらい、提案が受け入れられることとなる。そこで、具体的な補修箇所の補修工法の提案へと進んだ。
    補修箇所の一箇所目は、住民から道路に水たまりが多く発生し、通行するたびに車両からの水跳ねで困っていると相談を受けている箇所であった。

  5. 5ニチレキグループの強みを展開

    社内で技術スタッフおよび施工管理スタッフと相談し、水たまりができにくく、騒音が低減できる排水性舗装を提案することとした。さらに、雨の日もスリップしにくい道路にしてはどうかという議論も持ちあがり、研究スタッフにも加わってもらうことに。舗装の上に滑りにくい材料を塗布することを検討する。ここで先方からの追加依頼が届く。歩道と車道の区別を明確化するため、道路に着色したいという内容だった。併せて検討を進める。

  6. 6ニチレキの技術力

    材料開発においては、環境への配慮も重要な視点。研究開発のチームが一丸となって取り組み、試行錯誤を繰り返した結果、特殊なアスファルト乳剤を開発することによって、環境に優しい材料を開発することができた。もちろん、水跳ねやスリップの課題にも対応している。施工管理・技術スタッフとタッグを組み、無事施工も終了した。
    その結果、水たまりができにくく、道路の着色により車両速度も遅くなり安全に歩けるようになったと役所担当者や住民から感謝された。

  7. 7リピーターの獲得

    役所担当者から、市内の道路が破損しているので補修してほしいと住民から要望・苦情を受けていると相談され施工直後に、再度役所担当者を訪問し供用性の調査を行った。今後も継続的に経過観察を行うことを申し入れることにより高い信頼を得られた。
    さらに他の補修予定箇所についても追加調査を行い、補修方法を提案することとなり、案件のリピートにつなげることができた。

アスファルト舗装ができるまで

アスファルト舗装の構造
  1. Step.01路盤工

    1. 01材料の搬入
    2. 02モーターグレーダーによる敷均し
    3. 03マカダムローラによる転圧
    4. 04タイヤローラによる転圧
  2. Step.02プライムコート

    1. 01アスファルト乳剤(PK-3)の散布
    2. 02砂の散布
  3. Step.03基層工(加熱アスファルト混合物)

    1. 01フィニッシャによる敷均し
    2. 02マカダムローラ、タイヤローラによる転圧
  4. Step.04タックコート

    1. 01アスファルト乳剤(PK-4)の散布
  5. Step.05表層工(加熱アスファルト混合物)

    1. 01フィニッシャによる敷均し
    2. 02マカダムローラ、タイヤローラによる転圧