移動式たわみ測定装置「ロメンキャッチャースーパーMWD」のサービス開始のお知らせ
この度当社は、国立研究開発法人土木研究所等と実施した「移動式たわみ測定装置(MWD)の実用化に関する共同研究(以下、共同研究)」( 2016 年 6 月~2021 年 5 月)の成果を基に実用化した「移動式たわみ測定装置(MWD)」(名称:ロメンキャッチャースーパーMWD)のサービスを開始しますのでお知らせいたします。
ロメンキャッチャースーパーMWDは、MWD研究の第一人者である東京農業大学・竹内康教授※1、川名太教授※2の監修のもと開発いたしました。
※1 地域環境科学部 地域創成科学科
※2 地域環境科学部 生産環境工学科

ロメンキャッチャースーパーMWDの概要
近年、舗装の構造的な健全性を評価する方法として、FWD(Falling Weight Deflectometer )による路面のたわみ量調査が一般的となりました。しかし、FWDによるたわみ量調査は、車両を停車させて測定するため、交通規制が必要であり、広範囲の調査には課題がありました。そこで国立研究開発法人土木研究所等との共同研究により、交通規制することなく車両を走行させながら路面のたわみ量を連続して測定できる、移動式たわみ測定装置(Moving Wheel Deflectometer :MWD)が開発されました。
当社のロメンキャッチャースーパーMWDは、MWDの基本的な性能に加え、たわみ量の解析精度に大きな影響を与える舗装の厚さや、舗装の診断に必要な路面の損傷状況(ひび割れ率,わだち掘れ量,IRI)、さらに、緊急的な対処が必要となる路面の穴ぼこ(ポットホール)も同時に調査できるマルチ計測装置となっています。これは、当社の路面性状測定技術(ロメンキャッチャーLYシリーズ)、電磁波調査技術(床版キャッチャー)及びスマートフォンによる路面点検技術(GLOCAL-EYEZ)を結集したものです。

ロメンキャッチャースーパーMWDの活用場面
〇電磁波レーダで測定した舗装厚さを活用することで、精度の高い路面のたわみ量データを提供いたします。
〇路面の損傷状況とたわみ量データを組み合わせ、見た目では判断が難しい舗装内部の損傷箇所を効率的に抽出し、優先して修繕すべき箇所を選定いたします。
〇路面の損傷が軽微であっても路面のたわみ量が大きい早期に劣化しそうな箇所を抽出し、シール材注入など優先して予防保全すべき箇所を選定いたします。
本件に関するお問い合わせ先
ニチレキ株式会社 道路エンジニアリング部 那珂(なか)
TEL:048-961-6321