概要
スタビセメントRC工法は、路上において既設の路盤、あるいは既設のアスファルト混合物と路盤を破砕し、同時にアスファルト乳剤およびセメントを混合する、セメント・瀝青安定処理路盤工法(路上路盤再生工法)です。
既設材料をその場で利用し、路盤を強化するため、リサイクルや長寿命化が図られ、また、既設材料の搬出や新規材料の搬入にともなうCO2排出量を削減できます。
スタビセメントRC工法には、セメントとの混合性に優れるセメント混合用乳剤「アスゾルA」を使用します。
アスゾルAは、セメント・瀝青安定処理混合用のノニオン乳剤「MN-1」に適合します。
特長
- アスファルトのたわみ性とセメントの剛性を併せ持っており、セメント安定処理混合物と比較して、凍結融解抵抗性、耐水性に優れているため、耐久性のある路盤を構築します。
- セメント安定処理混合物に比べ硬化収縮が少ないので、表層への収縮クラックの発生を抑制します。
- 既設舗装の大部分をそのまま現場で利用するので、材料の搬出・搬入が少なく、省エネルギー、資源の有効活用およびCO2排出の抑制に貢献します。
- 全層打換え工法と比較して工期の短縮が図れるため、工事渋滞による経済損失の軽減やCO2排出量の抑制につながります。
- 既設舗装をそのまま骨材として利用するので、従来の打換え工法と比較して安価に施工できます。
- 「グリーン購入法」の対応工法です。
用途
- 打換えなどの構造的な対策が必要な箇所の舗装補修
- 凍上災害箇所の舗装補修
動画
タビセメントRC工法の施工(1分2秒)です。
スタビセメントRC工法の試験(1分19秒)です。
【注意】この動画は、地震を想定した実験のため、高速で振動するシーンがございます。